大英帝国の偉大な敗者

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[Musse du Louvre, Paris 2005
そんな悩ましげなポーズをキメられても、困る……。芸術か、ポルノか。ルーブル、好きな美術館のうちのひとつ]

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さてテレビっこ爆心中のひめぽんです。

Big Brother、憎まれぶりっ子サスキアちゃんが先週抜け、
今週はいまいち面白みに欠けます。彼女は典型的な「女子に嫌われるキャラ」
で、近くにいたらヤだけど、番組的にはぜひ残ってほしかったのに。

秘密メンバーから正式メンバーに格上げされたベルファストのモデル、
オーラちゃんが自慢の人口胸(ちなみに豊胸はdo a boob jobと言う)を
ことあるごとに露出するので、サスキアなき後、男子からの絶大な支持を
得ているようです。彼女もいつも自分の装いにばかりかまけていて、
同性から嫌われるタイプなんだけど、サスキアよりやり手というか、
アコギな手を使いそうで、ひそかに期待しています。

毎週日曜日の Mock The Week(「週刊お笑いニュース」ってな感じ)という
番組も欠かさず見てる。日本で言うなら「笑点」みたいなノリで、何人かの
コメディアンがその週の主なニュースをmock(あざ笑う)という、なかなか
シニカルな番組です。

出演コメディアンがみんなすごい! 言語能力が高いというか、与えられた
お題に瞬時に反応していて、しかも見事にツボにはいるんだ、これが。笑点は
台本があると聞いたことがあるけど、この番組は完全アドリブだそうですよ。

たとえば、

お題)ライブ8の開会式で司会者が絶対に言わない挨拶

答え)「みなさーん、舞台裏で立食パーティーの準備が整ってま~す。キャビア、
スシ、ステーキなどなど色々取り揃えて……」

とかね……。日本でこんなこと言ったら問題になるよな……。

(注)ライブ8:ボブなんちゃらというロック歌手(?)が、今日開催されているはずの
首脳サミットに「Make Poverty History(飢餓を過去のものにしよう)」と、
アフリカの貧困問題をなんとかすべく働きかけようと主催したイベントで、マドンナとか
ピンクフロイドとか、ビッグネームがライブをやったらしい。ボブなんとかの宣伝ぶりとか
インタビューがすごいカッコ悪かったのでぜんぜん見てないんだけど。BBCもそれに
ひっかけて「アフリカ週間」みたいなのを組み、アフリカ関連いろいろ放送されてるらしい。

その他、

お題)ハリーポッターの新刊本の副題

答え)ハリーポッターと6人の不能の男たち
答え)ハリーポッターとうつ病の子役

とか(笑)。わたしこれで3分は笑っていたよ。

しかし、ああ、お笑いを「説明」しなきゃいけないって、もどかしいねえ。
たぶん、大阪の人が吉本のギャグを東京人に解説しないと分かってもらえないのに
似たもどかしさだ。

お題)No, No, No はとある人物の返事である。これは何のニュースか?

答え)あなたはゲイか? とブラッド・ピットに聞いた
答え)洞窟で「no」と叫んだとき、人の耳に聞こえるであろう音(←またも爆笑)

これはイギリスの政治家の誰かが何か核心をついて聞かれたときに激しく否定した、ってなニュースだったと思うんだけど、肝心の正解は忘れました、洞窟ネタが面白すぎて……。

コメディ・ドラマ(英語だとsit-com=situation comedyという)なんか見てても、
イギリスのものはどっかひねくれてるというか、ブラックというか、
人種差別もの、性差別もの、犯罪もの、とにかく「それをネタにしたらまずいのでは」と
思うようなネタを、シャラーっとやってのける。笑いのツボも一癖もふた癖もあって
わたしの英語力では分からない、難易度の高いものが多い。

アメリカのコメディも頻繁に放送されてるけど、こちらは思い切りストレートな分かりやすい
「ギャグ」で、お色気系のギャグ、転んだりする系のギャグ、とりあえず言葉があまり
分からなくても「笑える」ものが多い。

同じ英語圏なのに、「笑い」に関して、はっきり文化が分かれて面白いです。
ちなみにわたしは圧倒的にイギリス的笑いを支持しますね。
だって思い出し笑いの頻度がうんと高い。アメリカものはその場だけの浅い笑いというやつ。

そういえば先日、Great Britain's Great Losers(ちょっとウロ覚え、「大英帝国の
偉大な負け犬たち」みたいなタイトルだった)という番組を見た。
テニスのヘンマン選手とか、NASAに負けた火星探査プロジェクトとか、とにかく近年の
イギリスの「冴えなさ」、「ずっこけぶり」を事細かに紹介する内容。

アメリカだったら「アメリカはいかに偉大か」という番組はやっても、自国を自虐的に
笑う番組なんか絶対つくらないと思うんだけど、イギリスってば、
それを国営放送でやっちゃうからすごい。

最後のシメに、
「いかにも我が国は近年まことに恥ずべき失態ばかりである。でも我々には、それを
笑い飛ばすユーモアのセンスとしたたかさがあるのだ!」
とか、堂々と開き直ってました。そんなとこで威張ってどうするよ、イギリス。

では、
Mock The Weekのお気に入り芸人Hugh Dennisの最近一番ウケたネタ。

お題)女王陛下が年末の恒例スピーチで言わないであろうこと
答え)I'm not a "Killer Queeeeeeen!" (「わたしは『キラー・クイーン』じゃないわよーーーん」)

もちろん、ロックバンドQueen の有名な曲、Killer Queenにひっかけた答えです。
ちゃんと「queeeeeen」のとこはググググ~っと上がっていく裏声でした。
ちなみにKiller Queenって、「イカしたナウいナオン」ってとこでしょうか。念のため。
わたし、このネタでその日10回は思い出し笑いをしたね。

ってああ、ほんと、ギャグを説明するのってヤボですねーー。
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by masala_days | 2005-07-06 22:45 | イギリス話


20代の暗黒時代をインドとイギリスその他あちこち季節移動し続け、30代、やっと日本国で社会復帰。8か月の産育休を経て、現在、働くかあちゃん。オットの不在中に衝動買いしたマンションの借金返済に勤しむ


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