勝手に連載★英語上達法その1

(序)「どうやって英語を勉強したの?」

私自身、まだまだこれから学ぶべきところが山積みで、胸を張って「あたしゃー母語
と英語と同じくらい使えるわよ」と言えるようになるまであと100万年くらいかかる
と思うんですがー。よく聞かれるので、せっかくだから一気に言いたいことを言うこ
とにしました。

(1)そもそもなぜやりたいのか?

日本にいる時、
「ガイジンに道を聞かれても慌てないように」。

と、このような動機を煽っているのだと思われる英会話学校の広告をよーく目にしま
した。ま、いいけどね。でも、日本でガイジンに道聞かれたことなんかあたしゃーな
いよ、あったとしても、そんなことでオロオロしてらんねーよ、道くらい身振り手振
りで教えてやるよ、それができなくても、別にあたしゃー日本人だし、そんなことで
英語やんなきゃ、なんて絶対思わねー。

誰もがそう思うのだと思ってたのですが、そうでもないみたいですね……。

でも、漠然と「英語くらい話せないと」と思っているだけでは、上達は難しいと思い
ます。語学は必要に迫られてこそ上達するというもんです。これホントです。ひめぽ
ん嘘つかない。見なさい、わたしゃー言語オタクなのでフランス語だとか色々つまみ
食いしてるけど、英語以外、どれひとつとして初級の域を出た言語はないんです。な
ぜなら、上達する必要がなかったから。

また、「趣味で英語を習う」というのもいいけど、それで上達するかは疑問です。実
際、私がもっとも英語を勉強としたと思われるのは、大学受験の時と、その10年後、
イギリスに渡ろうと決心してからのことです。

その10年間、旅行したりなんだりで、緩やかに上達の道を辿ってはいたのでしょう
が、本当に長らく、中級の上くらいのレベルに居座っていました。正しい英語の必要
性もなかったので、発音、文法、語彙などありとあらゆる面で、外国語習得理論でい
うところの「化石化」、つまり、日常使うなどの「慣れ」によって、ある程度の流暢
さはあるけれども、誤用・勘違いがすっかり定着し、上達への道を阻んでいる状態
だったわけです。

ありきたりなアドバイスで申し訳ないんですが、なんでもいいから、目的を持つべき
です。ガイジンの彼氏が欲しいとか、ビートルズの歌詞を原語で理解したいとかいう
理由でもいいし、あるいは、仕事でどうしても必要とか。

何か明確な目的を持った時点で、上達へのパスポートを入手したと言ってもいいと思
います。

(2)どこの英語を学ぶか決める

ここをきっちり考えないと、特に中級→上級への上達は大変難しい。

日本の英語教育は、私の両親の世代などはイギリス英語だったそうですが、 現在は
完全にアメリカ英語ですよね。それはそれで抗ってもしかたないので、 高校卒業ま
での英語はアメリカ英語ベースでもいいでしょう。 問題はそれからです。上達した
いなら、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダなど、 どこの国の「英語」
を学びたいのか、しっかり決めるべきです。なぜなら、大きな枠組みのなかでは同じ
「英語」であっても、それぞれの国の文化に根ざした語彙・表現というものが存在す
る以上、それらの使い分けができないと、いつまでたっても上達にはつながらないか
らです。

たとえば、以前ここのブログでもチラリと書きましたが、"Please"という言葉。 イ
ギリスではお店やレストラン、雑貨屋、ありとあらゆる場所で何か人にものを頼む時
に、 語尾につけないと「Bad Manner」になります。そうとう英語が達者な人でも、
イギリスにあまり馴染みのない人がこの"Please"を忘れると、「あんまり上手じゃな
いんだな」という印象を与えてしまいます。また、イギリスではネガティブな意見を
言うのになるべく婉曲表現を使うとか、逆にアメリカでは好き嫌いははっきり言った
ほうがいいとか(ほんと? そんなイメージがあるだけかも)、その国の文化・習慣
に即した英語、つまり背景(Cultural Background)のある英語を習得するというこ
とが、初級段階ではともかく、中級と上級を分けるひとつの指標だと思うのです。

イギリスに来る前の私の英語は、発音、用法、語彙に関して、友人知人その他の影響
で、カナダ英語あり、オーストラリア英語あり、おまけにインド英語やらマレー英語
なんぞもあり、映画やニュースの影響でアメリカ英語もあるという、まさにゴッチャ
ゴチャの状態でした。

castle(城)は「キャースル」とアメリカっぽく発音するのに、can'tはイギリス風
に「カーント」と言ってみたり、centreとイギリス式につづる一方で、realizeとア
メリカ式につづってみたり。イギリス英語ならば、castleの「あ」もcan'tの「あ」
も同じで、口を大きく開けた「あ」であるべきで、centreがcenterでないのと同様、
realizeはrealiseと統一すべきでした。

こういった単純な語彙や文法以外にも、「こういう時はこう反応する」というその国
独特の言語的習慣があって、そこを押さえずして言語能力だけを上達させることは、
まず不可能だと思うのです。現在、特にどこという統一がない方は、1)でお話した
個人の目的に即して、どこの英語を学ぶのかということを今一度確認されるといいと
思います。
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by masala_days | 2005-11-02 06:17 | 英会話あれこれ


20代の暗黒時代をインドとイギリスその他あちこち季節移動し続け、30代、やっと日本国で社会復帰。8か月の産育休を経て、現在、働くかあちゃん。オットの不在中に衝動買いしたマンションの借金返済に勤しむ


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