勝手に連載★英語上達法その2

ここからは、言語習得に欠かせないいくつかの能力1)発音 2)発話 3)読解 4)聴解 5)作文をそれぞれどうやって伸ばしていくか、書いていきたいと思います。

((1))発音
<拍数とリズム>

日本人がもっとも気にするポイントというか、「発音がいい」というのがある種の褒
め言葉となるわけですが、これは私は「通じるポイント」を押さえておきさえすれ
ば、あとは個々の個性でいいと思うんですよね。インド人も中国人も、堂々と訛った
英語を話していることだし。ま、極めたい人は極めましょう。私はけっこう極めたい
ほうですが。

まず知っておきたいのが、「英語と日本語は拍数が違う」ということです。たとえば、

スピード[す・ぴ・い・ど]→4拍
speed[spi:d]→1拍

ストレート[す・と・れ・え・と]→5泊
straight[streit]→1拍

コーヒー[こ・お・ひ・い]→4拍
coffee[kofi:]→2拍

この違い、分かりますか? 手を叩きながら発音してみると分かりやすいと思いま
す。日本語では子音のひとつひとつに母音がくっついて1拍1拍ずつきっちり発音す
るのに対し、英語では子音が重なっている最初の[st]と終わりの[t]は、間に挟まれ
た[ei]と比べると、音の長さがずっとずっと短いんです。極端な話、[ei]の音しか目
立って聞こえないと言っても過言ではないわけで、よって、カウントは1拍になるん
ですね。

この英語と日本語の拍数という点、ものすごく大きな違いだと思いませんか。「日本
人英語」と言われているものの「通じない点」は、私はほとんどがこの拍数の違いに
よるものだと思っています。日本人が発話すると余計な拍がいーーーーっぱい入るの
で、英語話者の耳には何がなんだか分からないわけです。

というわけで、日本人がなかなかできないのが、この「正確な拍数で発音する」とい
う点です。逆に言えば、ここさえ押さえれば、それだけでググッと英語っぽくなるわ
けです。

さて理屈は分かってもなかなかできないのが辛いところ(笑)。どうすればその「感
じ」をつかめるのか。私自身、しつこくやり続けている方法をいくつか紹介します。


*音声つきの辞書を使う

まずは1語1語、英語の語感に慣れるという訓練が必要です。すでに知っている、簡
単な単語でいいんです。たとえば「dog」とか、「happy」、「communicate」などな
ど、思いついた、あるいはテキストなどで目についた単語を片っ端から辞書で引い
て、音で聞いて、拍数を意識しながら真似してみてください。

ところで、みなさんわりと、発音記号([spi:d]のように、[ ]で囲まれた記号)を
無視しがちな気がします。でもこれってすごい発明で、どんな語でもその発音をほぼ
正確に記しているわけですから、活用しない手はありません。拍数と大きく関わって
くる「どこにアクセントが来るのか」ということも必ず表記されているので、特にこ
れから新出単語がある場合は、必ず見るように習慣づけましょう。記号の発音の仕方
については、辞書の前の方に解説がついているはずなので、一度じっくり目を通すと
いいと思います。

*音声素材をフル活用する

1語1語の発音とともに大切なのが、文章を「まとまり」として発音する能力です。
先に書いたように、発話をすべて平仮名に直したとしたら、日本語はほとんど全ての
平仮名に均等の長さがあるのですが、英語は英語で各語が不規則な長さで、全体とし
て聴いても独特のリズムがあります。

高校生の時、おっかないけれども最高に素晴らしい英語のM先生という方がいらし
て、その先生が繰り返し繰り返し生徒に勧めていたのが、「shadowing」という方法
でした。

やり方は簡単。テレビやラジオなどのお手本の英語を耳にするなり、同時通訳のよう
に次々と追いかけて真似して発音していくのです。リズムをつかむことが目的なの
で、意味はあまり分からなくても構わないのです。とにかく、耳に入った音をそのま
ま忠実に口に出して真似していく。途中でつっかえても、気にせず一呼吸おいて、次
に聞こえてきたところからまた始めます。

あまり早すぎてついていけないのも困るので、初級者の場合はゆっくりめの子供向け
のオーディオ絵本とか、ディズニー映画とか、その辺から始めるといいと思います。
私のおすすめはBBC Radio7です。良質なお話プログラムがいっぱいあります。

http://www.bbc.co.uk/bbc7/index.shtml?logo

中級以上は、ニュースやインタビューがいいと思います。これもまたBBCがおすすめ
で、特にRadio4は様々な種類の音声素材の宝庫! 

http://www.bbc.co.uk/radio4/

現在はBBCも様々なバックグラウンドの人々を使っているようで、一昔前の「BBCアク
セント」というのが今でもあるのかないのかはっきり分かりません。朝のニュースの
お天気お姉さんなんて、バリバリのスコットランド訛りだったり、経済レポートの記
者がロンドン訛りだったり、けっこうリベラルというか、地域色を大事にしていると
いうか、バラエティに富んでいます。まあ、メインのキャスターさんなどは「イギリ
ス標準」のアクセントだと思いますので、やはりBBCはよい素材と言えるでしょう。

きょうび、インターネットラジオで各国の放送が聞き放題なのは、ものすごーいこと
ですよね。日本で英語を勉強していた遠い昔、音声素材を入手するのが一苦労だった
記憶がかすかにありますが、今では無料でいくらでも手に入る。これを利用しないと
いう手はありません! 私は自宅では常に流しっぱなしにして、思いついた時に
「shadowing」を実践しています。口を慣らすという意味で、これほど効果的な訓練
もないと思います。まあ、夜中など、ひとりでラジオの音声にくっついてブツブツ
言っている様はきっと不気味だと思いますが、5分でも10分でも、日々の地道な努力
がやっぱり大事ですよね。BBCは本当にありとあらゆるプログラムがあって、さすが
だなあと思います。もちろん、「私はアメリカ英語!」という方は、CNNなどアメリ
カものでやってみてください。

<日本語にない音>

さて、「rとl」です。嫌ですよねぇ(笑)。でも上達のためには避けて通れない道です。

非常に乱暴なことを言うと、「l」の方は日本語の「ら」行と同じ要領で発音してい
いと思います。ただし、音声学的にはまったく違う音です。念のため。

問題は「r」っすねーーー。でも簡単です。私的にはものすごく簡単でした。

「r」の前で、ちいさく「ぅ」と言ってみてください。

rice[ぅらいす]
recipe[ぅれすぃぴ]
roundabout[ぅらうんどあばうと]
roll over[ぅろーるおぅヴぁ]

ね、ね、ね? なんとなく英語っぽく聞こえませんか???? 語頭だけでなく語中
に出てくる場合も同じ要領でちいさな「ぅ」をつけるつもりで発音してみてくださ
い。あーら不思議、英語っぽい! すぐにはできなくてもしつこくやり続けてくださ
いね。ある日突然、要領が分かったりしますので。

日本語では唇を突き出して発音する音がないので、始めは奇異に感じるかもしれませ
んが、ここで唇を鍛えておくと、他の音を英語っぽく発音するのも大変楽ちんです。


たとえば、語頭の「w」の音。whatは「ほわっと」でも「わっと」でもなくて、「ぅ
わっと」が一番、近いんです。whichも同じ。

あとは、「th」という難関もありましたっけ。これは「ざ」、「じ」と言うつもり
で、舌を軽く上下の歯の間に挟んで発声してみてください。「ざ」、「じ」という時
は歯の裏に軽く触れるだけの舌を、頑張って伸ばしてみるのです。正しい音を聴きな
がら、根気強くやってみてください。

それから意外に見落としがちな「sh」、「ch」。「し」、「ち」の時に横に広がる唇
を、横ではなく、前に大袈裟に突き出して見てください。「h」の音がなんとなくあ
る、ということを意識するといいと思います。

ここまで大雑把に、拍数と日本語にない音という面から発音を見てきました。この2
点をいつも意識するようにするだけで、ずいぶんと通じる発音になるはずです。

次回はたぶん一週間後くらい。発話読解について触れてみたいと思います。
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by masala_days | 2005-11-02 06:21 | 英会話あれこれ


20代の暗黒時代をインドとイギリスその他あちこち季節移動し続け、30代、やっと日本国で社会復帰。8か月の産育休を経て、現在、働くかあちゃん。オットの不在中に衝動買いしたマンションの借金返済に勤しむ


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