蜜月

できることなら、お互い、違う相手と蜜月をすごしたいものである。

T:「今日来れそう?」
私:「夕方行く」

そんなテキスト(こちらの携帯のショートメッセージ)に始まり、

T:「今スーパーだけど何買えばいい?」
私:「あ、長ネギとスペアリブと、ちんげん菜があったらうれしい」

という会話を挟み、

私:「地下鉄止まってるよー」
T:「なんとかして来て」
私:「やっと駅まできたよー」
T:「よくやった!」

というテキストをやりとりし、地下鉄とバスを乗り継ぎ、
冷たい空気に頬をさらしながら閑静な住宅街を歩いてフラットに着く。
招き入れられ、暖かい部屋へ。一息つくまもなく、夕ご飯の支度をする。
今夜のメニューは、風邪ひきのために、身体がぽかぽか温まる薬膳スープだ。

c0036998_719083.jpg

↑某所掲示板で話題になっていて、見まい読むまいと思っていたのに、
やっぱり頭に焼き付いてしまったわたしのマレーシア留学時代の大好物。
肉骨茶と書いて「バクテー」と読む。お茶のようだが実はスープだ。
もとは中国系労働者の朝のエナジーソウルフードで、豚の骨付き肉と
漢方っぽいスパイスをがんがんいれて濃厚に煮立てる。
家庭料理ではなくて、専門屋台で食すもの。
数日前から完全に頭が肉骨茶モードになってしまったため、
中華街でお手軽ミックスを買い求め、7年前の記憶を頼りにつくってみた。
ハチミツを入れてみたり、リークを入れてみたり、ちょっと違う気もするが、
ひじょうに美味。ショウガもがんがん入って温まる一品となりましたとさ。

うーん。
うーん。
うーん。

……腑に落ちない。何かが決定的に腑に落ちない。
一日を反芻してみて、やはりわたしは釈然としない。

だーーーーーっぁ!

らぶらぶのダーリンとの会話のような一連の流れの相手は、
何を隠そう、友人T子である。立派に女性である。

「こんなことではいけない。こういう週末の過ごし方は男とすべきである」
肉骨茶をすすりながら、頷き合った夜であった。

c0036998_7193693.jpg

↑「ちんげん菜」がなくて、相方が買ってきた謎のイギリス青菜。
キャベツのような食感とほうれん草のようなかすかな苦味。
相方宅にあったカツオブシとすりゴマとしょう油であえたらひじょうに
懐かしい味となり、ものも言わずに(いや腹が減っていたのだ)黙々と食べた。
Aちゃん、しょう油いっぱい使ってごめん。
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by masala_days | 2005-11-28 07:31


20代の暗黒時代をインドとイギリスその他あちこち季節移動し続け、30代、やっと日本国で社会復帰。8か月の産育休を経て、現在、働くかあちゃん。オットの不在中に衝動買いしたマンションの借金返済に勤しむ


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