To my disappointment,

いきなり生々しい話で恐縮ですが。

自己内ランクで「まあまあかな」くらいに思っている男に、実は最近彼女ができたらしい、なんてことが発覚すると、なんだかやけに腹が立つのはなぜでしょう。それも全く根拠なく「どうせ一人身だわね」と決めつけていた相手となると、さらにいっそう余計に瞬間湯沸かし器のごとくムカッとくる。勝手と言われようが何と言われようが、これは全世界の成人女性人口のうち7割方(推定)は経験したことがある感情だと断言しよう。

それでまた相手の選んだ女の趣味が悪かったりして、さらに自分が今までその男からそれなりの好待遇を受けていい気になっていたとなると、ちょっと生半可な怒りでは済まされない。もしかしたらそいつのリストに自分とその女が同時に載っている時期があったかもしれないと思うだけで、普段は大してないはずの女のプライドがおおいに傷つくのである。私はこういうところ、思い切り性格が悪い。

と、前置きが長くなりました。本日荒れ気味ですいませんねー。

かいつまんで書くと、ようは私の担任の先生が、別のクラスの某oriental系の生徒と「デキてる」ということが発覚したわけなんですね。それもその発覚の仕方が、学校の近くの、生徒たちが思い切り日々の拠点にしているスーパーやらバスの中やらでイチャイチャしているところを見られるという、あまりといえばあまりの迂闊さ。

どうもうちの先生はoriental好きなのだな、と気付いてはいた。

このoriental好きという嗜好、西洋人男性の中に常に一定数存在しているもので、私も今までの長い異文化移動生活で、時々こういう人種と鉢合わせしてきた経験がある。どうもコヤツラは黒い髪だとか平面顔だとか長いお尻、つるんとした肌、華奢な体格、舌足らずの語学力、子供っぽいしぐさ、などに惹かれるようで、中でも、お金やら国籍やらに関連した打算の可能性が比較的少ない日本人女性は特にモテる(幸か不幸か私は色々な意味で一般的日本人女性には見えないらしいので、あまり彼らの目には留まらない)。

彼らの特徴とは。まず、スシやらウメボシ、ソバなんぞの日本食、はたまた中国料理にそれなりの知識があり、(無礼を承知で言えば)ちょっとモテなさそうな外見だったり、年齢が少しばかりいっていたり、その他、うまく言えないが、何となく匂いで分かるものなんです。で、最大の特徴は、アジアの女性に過大な妄想を抱いている点。

いわく、アジア女は男に尽くす。いわく、アジア女は奥ゆかしい。いわく、アジア女は道徳観念、特に性的なことに関して身が固い……などなど、例を挙げれば暇がない。「そんなわけないでしょ」ということを律儀に信じていたりする。

うちの先生の場合も、毎日顔を合わせて、下手すると同居人よりも長い時間、まともに話をしているので、その辺の匂いというのはどうしても分かっちゃうのだ。ま、多少規格に難はあるとしても、一応はorientalである私、他の生徒よりもちょっとヒイキされていたと言ってもいいかもしれない。

どんな分野であれ、師に教えを乞う勉学というのは、生々しくならない程度の恋心があった方がうまくいく、と私は思っている。だからまあ、むろんそれだけじゃないが、その、相手の端々に見え隠れする好意的な態度というのが、おおいに私の向学心を煽っていたのは確かである。だいたい、日常会話をとっくに離れた小難しい英単語ばかり延々と出てくるような日々の授業、先生に多少の憧れくらい持ってないと、とてもじゃないが、やっていけないんである。

先生の方も、授業に対する私の食いつきが誰よりも早くて、彼の狙い通りに成果を挙げることに、それなりのヨロコビのようなものを感じてくれていたと思う。ちょっと冴えない、彼女いない歴何年という感じの先生と、ガリ勉少女が三十路を過ぎたつう感じの生徒は、教室という密室の状況でわりかしうまい具合に秘密の共犯関係を築いていたわけですよ。

それがアータ、いきなり何の前触れもなく、ぶち壊しですわよ。

相手の女の子が普通にいい子ならまだ、「ちっ」と舌打ちするくらいで済んだに違いないのだが、聞けば聞くほどマイナス面ばかり。だいたい、いちゃつきぶりを学校と目と鼻の先で目撃されるなんぞ、教師として失格だ、遠方やら密室やらで何をしようが私の知ったことではないが、学校周辺でそんなことをしてはならない。

だってだって、私の淡い恋心と向学心をどうしてくれるというのだ。

私もいい大人なので、ヤングな生徒が圧倒的多数を占める校内では、割合と落ち着いた反応をみせていた(つもり)。が、本日、その先生のことをよく知る、今はもう別の学校に通っている友人に会い、堪えきれずに数時間に渡って「きぃぃぃぃっ」を繰り返してしまった。

「やつも妙齢の男だからさ、寂しかったんだよ。手頃なところに現れてくれれば誰でもよかったんだよ」

友人はそう言った。ちょっと同情の響きのある言葉だった。いっそ、その評判のイマイチよくない彼女にいいように弄ばれている、という図式の方が、私にとっては救いがあるというものだ。かつてヒイキの恩恵にあずかっていた友人もまた、「きぃぃぃぃぃっ」と私と同じくらい叫んでいたのではあるが。

……と、散々吼えたのち、帰宅して努めて知らん顔で同居人と戯れていたりするのだから、私も勝手なもんである。いや、日常生活に多少は色をつけるというのは大切なことですよ。世界人類皆兄弟。ああ何がいいたいんだか。

何はともあれ、
I don't give it a fuck!!!!!
(今日はお下品でしたねー)。
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by masala_days | 2005-02-05 08:23 | イギリス話


20代の暗黒時代をインドとイギリスその他あちこち季節移動し続け、30代、やっと日本国で社会復帰。8か月の産育休を経て、現在、働くかあちゃん。オットの不在中に衝動買いしたマンションの借金返済に勤しむ


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