嫌いな言葉

c0036998_0163338.jpg

[picture; A Laundry Man / Banaras India 2001]
There was always a same laundry man along the river Ganges.

インフルエンザ恐るべし、である。熱は下がったものの、いっこうに回復しない。食欲はなく、ひどい咳だけが続く。旅行中もそうだが、自分がまだきちんとした根っこを持たない地域で病気になると、私は途端に気が弱くなる。また再び日本の土を踏むことができるんだろうかとか、ああ真物の冷奴が食べたい、バンコクの中華街の屋台フカひれがもう一度食べたい、などと思いは巡り、からっぽの冷蔵庫に悲壮感は募り、一週間を過ぎる頃にはだいたい目も当てられなくなってくる。恐ろしいことである。

こういう後ろ向きな時は、嫌いな言葉がやけに耳につく。

料理本の「そして材料を順番に加えていきます」、「ゆっくりと炒めていきます」という言い方が嫌いだ。「~していきます」って、どうして「加えます」、「炒めます」じゃいけないのだ。はっきりズバッとものを言わんかズバッとっ! などとまったく剣呑である。が、本だけでなく、日本にいる時に料理番組などを見ていても「~していきます」は一種、料理関係の定番言葉のように頻繁に使われていてイライラした覚えがある。

「おつかれ~」も嫌いな言葉だ。
心のこもった「お疲れ様」という言葉はいかにも癒される感じがするのであるが、たとえば大学生なんかがサークルの帰りに仲間内で言い合うような「おつかれ~」は、なんだかおざなりで、「さよなら」の代わりに気軽に使われているような気がするというか、本当にお疲れの人に申し訳ない気がして嫌だ。今、学校でも若い若い日本人の皆さんとご一緒することがあるのだけど、別れ際に「おつかれ~」と言われると、「あたしゃーまだ疲れてなんかいないわよ。今日なんかまだまだ元気一杯余り余ってしょうがないくらいだわよ」とちょっとムッとする(これは三十路女の僻みか)。

学校にはまだ行けない。咳が残るうちは出られない。
外は小雪が舞っている。憂鬱である。

同居人いわく、今朝の私の第一声は「DIM SUMが食べたい」だったそうである。寝ぼけて言ったにしては真実味がある(DIM SUMは英語で「飲茶」の意味だ)。
[PR]
by masala_days | 2005-02-23 00:17 | 旅なんちゃって


20代の暗黒時代をインドとイギリスその他あちこち季節移動し続け、30代、やっと日本国で社会復帰。8か月の産育休を経て、現在、働くかあちゃん。オットの不在中に衝動買いしたマンションの借金返済に勤しむ


by masala_days

プロフィールを見る
画像一覧

ブログパーツ

カテゴリ

全体
インド話
イギリス話
英会話あれこれ
旅なんちゃって
突然ですが、よろめきドラマ
Life Isn't All Ha Ha
日本の夏、東京の夏
勝手に宣伝部長
出張料理人修行
年賀状コレクション

以前の記事

2010年 09月
2008年 04月
2007年 03月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月

ライフログ

Slumdog Millionaire: A Novel

インド商人ならこう考えます―ヒンドゥ世界に学ぶビジネス必勝法

インドで「暮らす、働く、結婚する」

Taranga

A Fine Balance

Life Isn't All Ha Ha Hee Hee

Back to Bedlam

カレーな薬膳

バンコクの妻と娘 (文春文庫 (269‐2))

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧