Saturday Special

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[MENU OF THE DAY]
*from the left top*
Aubergine in Coconut Masala / Sweet Potato Kozambu(Andra Pradesh Style Sweet&Sour Curry) / Aaloo Matar with Paneer(Indian Cheese) / Plain Dal / Yogurt Stew(Tomato Raita) / Ghee Rice(Aromatic Butter Rice)

左から、茄子のココナッツ・マサラ、さつまいものコザンブ(アンドラ・プラデーシュ州風の甘酸っぱいカレー)、ジャガイモとグリーンピースとパニール(インドのチーズ)のドライカレー、プレーン・ダル、ヨーグルトシチュー(トマトのライタ)、ギーライス(精製バター風味のごはん)
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さて土曜恒例のインド料理ディナーである。先週はインフルエンザで休んでしまったので、それを取り戻すかの勢いで今日は6品もつくってしまった。

ところで、どうして人はグリーンピースの皮を剥く時、みんな同じ行動をとるんでしょうね。

「暇だから手伝うわ」
同居人母はそう言って、テーブルの上に山と積まれたグリーンピースを手にとった。それは大変ありがたいのだが、剥いていくそばから中身の半分は彼女の口に入っていく。気持ちは分かる。なんたって生のグリーンピースは甘くて柔らかくておいしいのだ。ちょっとしたスナック菓子なんか目じゃないおいしさですいすい手が伸びてしまう。

日本ではグリーンピースなんて料理の添え物でしかなかった。それもどちらかというと大しておいしくない、嫌いではないが好きでもない野菜の代表格だった。だいたいが冷凍や缶詰ものだったので、本来の味を知らなかったのだ。

その旨さに目覚めたのはインド滞在時のことである。冬になるとどこの露店の八百屋も旬真っ盛りのグリーンピースを積み上げて売っていた。インド料理では堂々と主役を張れる野菜で、グリーンピースを主要にしたカレーがあちこちで見かけられた。

最初、鞘に収まっている姿からはそれがグリーンピースとは予想できなかった。八百屋に居合わせた買い物客のインド人男性がその鞘を手にとっておもむろに中身を出して味見をするのを見て「え、これグリーンピースなの?」と気づいたのだった。彼を見習ってその場でつまみ食いして以来、私はグリーンピース愛好者になり、冬の間中食べ続けた。

さて今晩はグリーンピースのカレーにしよう、と思うとなぜかいつも近所に住むアキオくんという日本人が訪ねてきて、
「あ、マタール(グリーンピースのヒンディー語名)」
とめざとく気づき、人が皮を剥くそばからパカパカ食べていくのである。
「いつまで経っても料理できないじゃないよ」
文句を言うとやっと手伝ってくれる。そういう私も小腹が空くものだからついつい手が伸びてしまって、結局、カレーになる頃には最初の量の半分くらいになっているのが常だった。

そんなグリーンピースを今日は近所のインド食材店で見つけた。抗えるはずがない。どっさり仕入れてきて(それはインドよりも10倍くらい高かった)、下準備を始めたら、同居人母に横取りされたのである。マーガレットよ、あなたもか。

「私が小さい頃はねえ、冷凍食品なんかなかったから、お母さんを手伝ってよくグリーンピースの皮むきをしたものよ」

料理と言えば「ジャガイモを茹でる」くらいしかしない同居人母にも、せっせとママの料理の手伝いをした少女時代があったらしい。いい話だ。いい話だが、あんまり食べないでくれようぅぅ。
「そんな何時間もかけて料理するなんて、あなたも物好きよねー」
そう言い放ちながら、彼女は私の大事なグリーンピースを食べ続けた。くう。

そうそう、今日は朝から配管屋さんが来るというので、言葉の怪しい私に代わって同居人母が助っ人に来てくれたのだった。私はこの配管屋さんがとても苦手なのである。ものすごい早口の超ロンドン下町訛りでまくしたてるので、何を言ってるか全然分からないからだ。

どんな言語でもそうだ、庶民が普通に話す言葉と、教室で教科書から学ぶ言葉の間には厚い厚い壁があるもの。特に私は今回の渡英では当初からずっと、語学学校の先生たちの「教育を受けたきちんとした」アクセントというものにどっぷり甘やかされてきたから、その辺のお兄ちゃんおじちゃんたちが話す言葉がほんとうに分からなくて困る。

南インドで同居人に初めて会った時、彼もこのバリバリのロンドン若者訛りで話していて、私はよくポカンと口を開けたまま、「この人は一体何語を話しているんだろう」と考え込んだものだ。彼も現在はだいぶ意識しているらしく、それなりに分かる言葉を話してくれるようになったのだが……。

どのみち私は、どう頑張ってみても正統派の教科書イギリス英語の発音を極められはしない。それでも元気な時はなるべく正統派を意識するようにしているが、疲れてくるともうダメである。せめて分かりやすいアクセントで話すように心がけようっと。
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by masala_days | 2005-02-27 05:37 | イギリス話


20代の暗黒時代をインドとイギリスその他あちこち季節移動し続け、30代、やっと日本国で社会復帰。8か月の産育休を経て、現在、働くかあちゃん。オットの不在中に衝動買いしたマンションの借金返済に勤しむ


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