カテゴリ:旅なんちゃって( 72 )

やっとひとつ分かりあえた

c0036998_6175885.jpg


おっぱい/花鳥風月:スピッツ
[PR]
by masala_days | 2006-08-21 06:18 | 旅なんちゃって

阿呆天国

c0036998_6212995.jpg


きみのヌードをちゃんと見るまで
ぼくは死ねない

(スピッツ; ラズベリー「空の飛び方」)
[PR]
by masala_days | 2006-08-14 02:04 | 旅なんちゃって

夢遊陶酔

c0036998_9122224.jpg
夢を見た
陽だまりで
きみ 笑う
[PR]
by masala_days | 2006-08-05 09:12 | 旅なんちゃって

濁流沈殿

c0036998_23565423.jpg
落ちていく 沈んでいく
きらめく水面を静かに見上げ
浮遊するものどもに 
微かな流れを送り
上へ上へ押しやりながら

われ
落ちていく 沈んでいく
[PR]
by masala_days | 2006-08-02 23:59 | 旅なんちゃって

餌付大作戦

c0036998_0211040.jpg

[PR]
by masala_days | 2006-07-26 00:21 | 旅なんちゃって

ばあちゃんに会った話

c0036998_2281133.jpg
「よく来てくれたねえ」
開口一番、迎えに来てくれた伯母さんは言った。

春先に日本に帰りたかったのは、いろいろ会いたい人がいたからで、
そのなかに、ずっと会っていない父方のばあちゃんがいた。

きょうだいの多い父方は従兄弟もやたらと多く、末っ子の長女なんぞは
あまり存在感がない。
近所に住み初孫で蝶よ花よと猫かわいがりしてもらえる母方とは立場が違う。

中学までは毎年正月に会いに行っていたが、以降はよくて2、3年に一度、
特にここ5年は海外をウロウロしていたせいもあって、
まったく足を向けていなかった。

写真で見る若い頃のばあちゃんは、ちょっとロシア系の血でも
引いているかのような、日本人離れした鼻筋の通ったきれいな人だ。

その人が10代の若さで、写真でしか見たことがない爺ちゃんの元に、
船に乗ってお嫁にいくのである。
お見合い婚で、当時、爺ちゃんは朝鮮半島で教師をしていた。

たったひとりで海を渡ったばあちゃんは、その後、戦争が
終わるまで爺ちゃんとともに朝鮮にいた。
戦争が終わって引き上げる段になって、教職にあった爺ちゃんはロシア軍(うろ覚え)に
拘束され、妻子だけを先に返すことになる。

ばあちゃんと3人の子ども、そしてばあちゃんのおなかにいた4人目の子どもは
船に乗って、日本を目指した。

その船が、途中で難破する。
ばあちゃんは身重の身体で必死に泳ぎ、陸に辿り着いた。
自分は救助されたものの、子どもたちは諦めなければ、と思っていたら、
数日経って、皆、自力で泳ぎ着いて救助されていたことを知る。
嵐の中、冷たい海で泳いだというのに、おなかの子どもも無事だった。

帰国したものの、爺ちゃんの行方はしれない。
嵐でも無事だった伯母が生まれる。
何ヶ月か経ったころ、爺ちゃんはひょっこり歩いて帰ってきたそうだ。
数年後、うちの父親が生まれる。

……以上が、子どもの頃よく聞いた、父方の祖父母の足どりだ。
子どもの記憶なので、ディティールを覚えていない。

ばあちゃんが元気なうちに、もっとちゃんと本人の口から
聞いておきたいと思っていたのだけど、いつのまにかばあちゃんは惚け、
周囲の人のことが分からなくなっていた。

だから春に会いに行ったときも、何かと疎遠な私のことは
絶対に覚えていないだろうと思っていた。
でも、たとえ私が私だと分かってもらえなくても、
どうしても会っておきたかった。
そう遠くないうちに行ってしまうと分かってる人だからこそ、会いたかった。

久しぶりのばあちゃんは、元気だったころは丹念に染めていたきれいな髪が
すっかり白くなっていて、でもまだ豊かに波打ってはいた。
惚けてはいるし、疲れやすくもあったけど、思っていたよりずっと元気で、
ご飯も一緒に食べたし、何より、よくしゃべった。

「今日は、ばあちゃん、冴えてるよ」

自分で言って、ぱくぱくご飯を食べた。

おまけに、私の名前も間違えずにちゃんと呼んでくれた。
それが本当に覚えていて呼んでくれたのか、伯母さんやヘルパーさんが
私の名前を連呼するのを聞いてその場で覚えたからなのか、分からなかった。

ヘルパーさんが帰った後、伯母さんが言った。
「ヘルパーさんは毎日来てるのに、おばあちゃん、絶対に名前を覚えないの。
何年も会ってないのに名前を言えるってことは、あんたのこと、覚えてるのよ」

ずっと使ってなくて錆びていた回路が、どんな具合か、一瞬だけ、つながったらしかった。
ばあちゃんがしゃべる、その内容はけっこう無茶苦茶で、ツカミもオチもなくて
ひたすらずっと続くという、おそらく、惚けた人特有のものだというのに、

突然、

「そういやあんた、結婚はどうなった」
「なに人でもいいさ、大切なのはね、尊敬できる相手かってことだ」

そんなドキっとするようなことを言ってきたことを考えると、
やっぱり私を私として思い出してくれたんだとしか思えない。

私が帰ったあとはぐっすり寝てしまった、と伯母さんに聞いた。
きっと脳内が一時的に活性化して、いつもより疲れたんだろうな、と思った。

母方と違って、密に付き合ってこなかったから、知らないことがたくさんある。
幸い、伯父さん伯母さんや従兄弟が、爺ちゃんばあちゃんの
足どりを事あるごとに写真や文章、何らかの形で残してきている。
いつか、きちんとまとめることができたらいいな、と思い、それは、
まがりなりにも文筆業に携わっている、不実な孫である、
私の役目ではなかろうか、と最近、思う。

ばあちゃんは着実に弱ってきている。
来年の正月は、また会いに行こうと思う。
そして、ばあちゃんが、自分の言葉として発しているすべての言葉を、
記憶しておこうと思う。

嵐の中、もし生き延びていなかったら生まれていなかったうちの父親、
そして時を経て私へとつながる線を、きちんとつないでおきたい。
[PR]
by masala_days | 2006-07-16 03:29 | 旅なんちゃって

迷い牛

c0036998_2122698.jpg
It wasn't you but me who strayed.
[PR]
by masala_days | 2006-07-14 02:14 | 旅なんちゃって

巡回満月

c0036998_5125533.jpg
ベイカー街のビルの隙間に
浮かぶよ満月
密やかに

光り

きっと今 君を 照らしている
[PR]
by masala_days | 2006-07-12 05:12 | 旅なんちゃって

小旅行

久々の遠出。ドミトリーも久しぶり。
まだドミトリーに泊まれる自分がいとおしい(笑)。
c0036998_6574531.jpg
James Bluntに会いにいった。
暑さにうだりながら田舎バスに揺られていたら、
自分が今どこにいるのか、分からなくなった。

あれ、ここはラオスだっけ。
タイだっけ。
インドだっけ。
アフリカのどこかだっけ。

ちょっとした白昼夢とフラッシュバック。
脳みそトロケソウ。
こんなに暑いのに、エゲレスの空は色素が薄い。

寝転がっていたら空がぐるぐる回りだした。
ついでに誰かの笑顔もぐるぐる回った。

また会える日はくるのかな。
あるなら、まだ見ぬ、底が抜けそうな笑顔が見たいな。
c0036998_658336.jpg
c0036998_6581836.jpg

[PR]
by masala_days | 2006-07-05 07:07 | 旅なんちゃって

忘却彼方

c0036998_3215556.jpg
c0036998_3221560.jpg
しゅわしゅわと泡の立つ黄金色の液体とともに
記憶が弾けて宙を舞う
[PR]
by masala_days | 2006-06-27 03:24 | 旅なんちゃって


20代の暗黒時代をインドとイギリスその他あちこち季節移動し続け、30代、やっと日本国で社会復帰。8か月の産育休を経て、現在、働くかあちゃん。オットの不在中に衝動買いしたマンションの借金返済に勤しむ


by masala_days

プロフィールを見る
画像一覧

ブログパーツ

カテゴリ

全体
インド話
イギリス話
英会話あれこれ
旅なんちゃって
突然ですが、よろめきドラマ
Life Isn't All Ha Ha
日本の夏、東京の夏
勝手に宣伝部長
出張料理人修行
年賀状コレクション

以前の記事

2010年 09月
2008年 04月
2007年 03月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月

ライフログ

Slumdog Millionaire: A Novel

インド商人ならこう考えます―ヒンドゥ世界に学ぶビジネス必勝法

インドで「暮らす、働く、結婚する」

Taranga

A Fine Balance

Life Isn't All Ha Ha Hee Hee

Back to Bedlam

カレーな薬膳

バンコクの妻と娘 (文春文庫 (269‐2))

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧