カテゴリ:旅なんちゃって( 72 )

I had a deam last night.

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お天道様と、洗濯物と、湯気立ち上る台所。
幸福な絵でした。
Which is my waking life?
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by masala_days | 2006-02-26 09:44 | 旅なんちゃって

Luluの記憶

あいや。ちょっと都合により写真削除。
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by masala_days | 2006-02-25 13:31 | 旅なんちゃって

消してはいけないもの

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車窓から沈む夕陽を眺める
うーんデキスギの旅のひとコマ
思い出すのは 
脳みそのひだに焼きついた
誰かの顔

消したいなんて もったいないよ
記憶の断片が積み重なって
あなたがいるんだからさ

そんなあなたを
思い出してる私もいることだし
プラスマイナス ゼロぐらいが本当で
ちょっとでもプラスになったらラッキーてなもんで
過去はキラキラした未来のためにあるべきで

ムール貝もいいけど
帆立も食べたい
倫敦恋文日記なのでした
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by masala_days | 2006-02-19 08:40 | 旅なんちゃって

ものを知らないって怖い

数年前、タイで瞑想修行中に知り合った友人に会いに、ドイツに行ったことがある。
いろいろゴタゴタしたフランスからバンコクに戻る途中(注1)で、
ちょうどルフトハンザ航空がフランクフルト経由なので、そいつがいる街まで
ちょっくら愚痴を言いに行くことにしたのである。

本来ならば途中下車できない格安航空券だったのを、
トゥルーズ(フランス)の空港のルフトハンザ航空のカウンターで、
たいそう男前な地上職員相手に一世一代の名演技で「どうしても会いたい人がいる」と
涙ながらに訴え、なんとか変更してもらい(いやぁ、うれしかった。LHの人ありがとう!)、
いそいそとフランクフルト行きの便に乗り込んだものである。

思うにあれはフランス人相手だったから通用したのだな。イギリス人だったら慇懃無礼に
「大変申し訳ございませんが、できません」とか言われて速攻却下だったと推測されます。
余談ですが。

で、彼の住む街の名前がKoln(ドイツ名、上に点々がつく)、 またはCologne(英語名)。
到着するなり、ゲイのフラットメイトたちと同居中の友人(ゲイではない)のフラットに
転がり込み。

彼はヨーガの先生&タイ古式マッサージ師なので、凝った精神と肉体をほぐす方法を色々
教えてもらい、なかなか有意義に毎日泣き言&愚痴をぶつけて過ごしたわけですが、
帰国後、日本人の知人らに、「コールンに行ってきた」とか、「コロンってゲイ多くてさー」
などと話をふっても「へぇーそれどこ?」とイマイチ反応がバラついた理由が、分かりました。


本日、たったついさっき!


あのね、
この街は日本語で、



ケルン



というのです!!!!

え? これって世界の常識?????
ケルンってわたしも知ってたよ、地理の授業かなんかでやったもん!!!

ぜんっぜん知らない、違う街だと思ってた。

なんでこういう表記になるの? 何読みしたらケルンになるの?
ドイツ語読みでもコールンじゃないの??????
KolnまたはCologneを「コールン」または「コロン」とひたすら信じてきた
わたしの半生はいったいどーーーーーなるの????

怒りと戸惑いが怒涛のように押し寄せます。

リージャンの麗江を「れいこう」と読ませたりさ、日本における地名表記って
かなり問題あると思う。
日本人の英語の先生が「present form」のことを「プレゼント・ホーム」って
発音するのと同じくらい腹が立つのですが、どうしたらいいのでしょうか????
(無理矢理カタカナ表記するなら、「プレズント・フォーム」で、「レ」にアクセント)。

えーと、これでも海外旅行添乗員やってましたんで。いちおう。

(注1)↓以下のような書籍に顛末が書かれております。買ってね♡
新・女ひとり旅読本/双葉社2003年
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by masala_days | 2005-11-29 07:32 | 旅なんちゃって

ルルの記憶

c0036998_22325824.jpg[Jogjakarta
Indonesia
July 2002]

Contributed to
"POMELO"
Quest Media
Bangkok, Thailand
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by masala_days | 2005-11-20 22:43 | 旅なんちゃって

無駄にうまい

おそろしい頭痛とともに週末を迎えました。
何が悪いんだか知りませんが、あまりにつらく、
10数時間ただひたすらにじっと臥せっておりました。
しかし。

どんな時でも、
腹は減る。

おのれの身体のシンプルさに時々腹が立ちます。

こういう時こそイギリスが誇るジャンクな冷凍フードの世話になればいいものを、
それができない私は、ふらふらになりながら台所にたちました。
最初はね、トマト缶を適当に煮つめて、茹でたパスタに絡めるだけにするつもりでした。
だって気力ないんだもの。

おのれのこだわりに時々ムショウに腹が立ちます。

やにわに玉ねぎをみじん切りにし、つぶしたにんにくとともに弱火でじっくり炒め、
マジョラムを放り込み、トマト缶を放り込み、バジルをちぎり入れ、
これが生だったら最高なのにと思いながらいわし缶を開け、コショウを乾煎りし、
乳鉢でごりごりとつぶし、結局のところ。

一から手間かけて料理してるがな。

こうやって無駄にうまいものをつくってひとりで食べてると、ちょっと涙が出そうです。
その1、うますぎるから。その2、おいしいねという相手がいないから。

ちくしょうめ。
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by masala_days | 2005-11-13 02:05 | 旅なんちゃって

ガンダーラはインドじゃないよ

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[Dinner with friends:Rajma Dal&Chana Dal Kashimiri Style]

あ、もしかして英会話上達法の続編を待ち望まれていたりしますでしょうか。
すいませんまだ書いてません……。

ところで(とすばやく逃げる)、私は基本的に日本生まれ日本育ちです。
が、幼児期に数年間、ブラジルにいたことがあります。
本人、よく覚えてないのですが、アメリカンスクールと現地校に
掛け持ちで行っていたそうです(その頃からやる気だな>自分)。
が、帰国後は普通に日本の公立の小学校中学校に行ったので、
かなり普通に脳内は平均的日本人であります。

が、幼児期の3年間というのは思う以上に影響力があるのだなあと、
さいきんとみに実感しています。

ロンドン地元の小学校に実習に行くってんで、「日本の遊びをフィーチャーしよう!」と
みなで実習案をいろいろと練っていたときのことです。こちらの子供にも日本の
「じゃんけん」はかなり浸透しているので、それを使って何かしよう、と。

「じゃ、あの『グリコ』とか『チョコレート』とかでケンケンするやつ、やろうよ」
と提案しました。遠い昔の記憶の断片からやっとこ搾り出した案件でした。
で、具体的にどのようなフォーメーションを組むかなどなど話が進みそうな時、

またふと、

「でもさー、発音とかの面で日本風の6拍の『チョコレート』とか難しいし、『グリコ』って何? 
とかから説明しなきゃいけないから、いっそ、『Mars Bar』とか『Double Decker』
(どっちもチョコレートバーのブランド名)でやろうか」

と提案。が、沈黙。みなの顔、「ハテナ?」と言っている。
ついでに私も「ハテナ?」

そこでひとりが恐る恐る私に聞きました。
「ねえねえ、これ、どんなゲームか知ってるよね??」
「もちろん!」

と自信満々に答えてふと、私は首を傾げました。
どんなゲームか、実のところ、覚えていなかったのです。

皆さんお分かりですか。あれってさ、グーはグリコのおまけ、チョキはチョコレート、
パーは、あれ、なんだっけ?? 忘れてもうた。でもとりあえず、
マーズバーとかダブルデッカーでは、じゃんけんにおける「グー・チョキ・パー」という
符丁が使えない……。

要するにこのゲーム、地場お菓子文化と日本語特有の言葉遊びが混ざり合った、
非日本人にはひじょうに複雑な脳内作業が必要なゲームだったんですね。
そこんとこすっかり抜けたまま、遠い記憶にそんな遊びを見聞きした覚えがあり、
今回の提案となったわけですが、いかんせん、私、自分でその遊びを経験していない。

こういうことが、時々起きます。知識としては知ってるのに、その時期たまたま
日本子供文化圏にいなかったために、すっぽり抜けている体験が。
帰国後のさまざまな二次的フォローによって知ったつもりになってるのだが、
実はやったことも見たこともないつうことが、大人になった今頃、露見したりしてる。

たとえばピンクレディーは日本人の基本常識として知ってるけど、
実際にピンクレディーを生の映像で知らない。振り付きで歌えない。
ドリフもあんまり知らない。風雲たけし城も知らない(これはイギリス来てから
英語吹き替えバージョンを見たが)。
だいたいうちは8時以降は子供はテレビを見ちゃいけないおうちだったので、
帰国してからもたいしてテレビを見られなかったのだ。
近所のじいちゃん家までこっそり行って、じいちゃんと一緒に見た「水戸黄門」
くらいしか覚えてない。なんて貧しいテレビ体験なんだ……。

子供の頃のテレビで覚えてるのは、(おそらくポルトガル語吹き替えされたアメリカの)
スパイダーマンの連続ドラマくらいだ。あれって最初はドラマだったのかな。

あとねー、刑事もので、これもたぶんアメリカものだったと思うんだけど、
ふたり組の刑事がいろいろおかしいことをしてくれる、ハートフルコメディーっぽいやつ。
でも刑事、たしか死んじゃうんだよね。あー、タイトル知りたいけどこの乏しい記憶で
探せるわけもない。「なんとかとパンツ刑事」みたいな感じ。

まあそんなこんなで、あれ、何が言いたかったんだっけ?

あ、そうだ、先日、友達が「ゴダイゴ」のCDを借してくれたんですね。
なんか私が「ガンダーラ」とか「ナマステ」って感じだから、というのが理由らしい(笑)。

これもどうやら同世代的には基本知識らしいんですが、
私が知ってるゴダイゴのネタ元は、大学時代によくカラオケに一緒に行っていた知人が
毎回歌う、「銀河鉄道999」と「モンキー・マジック」と「タケカワユキヒデは外大卒なんだぞー」というウンチクで、なにげに本物のゴダイゴを知らなかったんですわー。

そんなわけで遅ればせながらGS(グループサウンズというらしい)デビュー。
本物ゴダイゴの感想。

カッコわりぃーーーー。

「journey」とか「return」とか、気になるアクセントが山のようにある……。
おそらくあの時代において英語歌詞をこれだけ「それっぽく」歌ったつうのは快挙なんだと
思うが、やっぱり気になるよ……。「in order to」なんちゃらとか、すんごい堅い表現が
いきなり出てきたりさ。

などと嫌な突っ込みをひとりでいれつつ、でもやっぱり、ゴダイゴ、好きかも。
子供の時に知ってたら、絶対、熱狂してたと思います。
英語の歌詞はたまに「?」だけど、日本語の部分はメロディーと日本語本来の
イントネーションの乗り方がすごく自然できれいだし、音の感じは確かにかっこいいし。

スピッツの歌詞(「8823「ハヤブサ」)に

♪ガンダーラじゃなくてもいいよ

というのがあり、意味不明系の歌詞はマサムネくんの常套手段なので
放置していたのだが、あれはゴダイゴがネタ元で、
「愛の国」じゃなくてもいいよ、ってことなんだろーか。

そういや「トロピコの街」という謎の表現もあって、いつか何かの拍子に
「トロピコ=tropicaux」で、フランス語の「熱帯の」という形容詞の
男性複数形だったってことが判明して、喉につかえた小骨がとれたような
爽快感を味わったこともあった。

ま、いいや。スピッツとゴダイゴでジャパニーズサウンズにダイブするぜ!

♪さあゆくんだー、その顔をあーーーげて~♪
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by masala_days | 2005-11-10 23:48 | 旅なんちゃって

棺の上のベリーに、ガンガーの魚を思う

さて相変わらずドタバタとしながらロンドンに戻りました。

変わったこと……、うーん、わたしが来るなり冷夏だったロンドンが
急に暑くなったことでしょうか。涼しいと期待してきたのに、
東京に引き続いてまたまた汗かきかきの日々です。
ま、東京の酷暑に比べると、いくら陽射しが強いとは言っても知れてますが。
(とか言ってたら、せっかくレーザー治療してポロリと剥がれたシミが
即効で濃くなってきた! ガッデム! 高かったのにーーーーー!)

ところで、一時帰国中にOくんという人に会いました。
密かに「Cool!」と思っているんですけど(読んでる~?)、
渡英の数日前に会ったとき、彼が「昨日、某海沿いの街に行ってきた。
ウニ拾って海岸で食べた」という話をしていて、わたしは
「なんで誘ってくれなかったの!!!!!」と理由なく憤慨していたのでした。

その後、わたしの頭はずっと「ウニ、ウニ、ウニ」で占拠されていて、
けっこうずっと「わたしも行きたかったのに」とOくんを恨んでいた。
もちろん、彼にはなんの咎もないのだが……。

でねでね、渡英後の日曜日ね、うちの先生と近くの霊園に行ったのね。
墓場でデートって、日本的に考えるとどうかと思うのだけど、
まあそこはロンドン。ステキなデザインの墓石が並ぶ、ちょっとした
公園みたいな場所で、本とかおやつとか持って天気のいい日によく行くのだ。

この日も散歩がてら、読みたかった本などを小脇に抱えて出かけたの。
と、目に入るは、ブラックベリーの茂みがあちらこちらに!

↓こうゆうのです↓
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日本でベリー類ってあまり馴染みがないというか、おしゃれ系のスーパーで
いい値で売っている高級果物、という感じがするのだけど、
そうだ、イギリスでは堂々とそこらへんに自生しているのだった!

それを知ったのは、もうずいぶん昔のことのような気がうする。
当時、夫(になるはずだった)人のお母さんが住むロンドン郊外の丘に
連れていかれたときだ。高速道路のすぐそばにある鬱蒼とした森の中を
たっぷり1時間、藪をかきわけ歩いて登った先に、秘密の場所があった。
彼と母親が、20年近く前から誰にも教えずに、毎年夏になると
ブラックベリーをつみにきた場所だった。

下界でもあちこちに生えていて、形状さえ知っていればすぐに
目につく茂みなのだけど、それだけに、季節になるとタッパーを
抱えた老若男女が真剣な表情で住宅街の茂みに身をかがめて収穫
したりしている。銀杏拾いにちょっと似た風情があるかも。

この内緒の場所では、ベリーたちは犬のおしっこにも車の排気ガスにも
汚染されておらず、おまけに誰も取りに来ないから、いつ行っても
プリプリしたうまそうな実がいくらでも生っていた。
軍手と運動靴と長袖シャツで完全武装して、収穫してるんだか
つまみ食いしてるんだか分からんようなベリー狩りを楽しんだものだ。

その人とはすでに縁がなくなってしまったので、あの丘には今年は
行けないなあ、残念だなあ、と諦めていた。
マジで山奥の秘境にあったから、ひとりじゃ絶対に辿り着けないのだ。
つみたてのブラックベリーをてんこ盛りに入れて
つくるパイは、鮮やかな紫色が贅沢で、本当にうまかった。

だから今年、ロンドンの短い夏の終わりに酷暑の東京から滑り込んで、
思いがけずあのブラックベリーを発見したわたしは、興奮したね。
手元にあったスーパーの袋にありったけ詰め込んだ。

ブラックベリーの枝には細かいトゲがいっぱいあって、ちょっと気を緩めると
手が傷だらけになる。墓場デートのつもりで、装備なんかしてなかったわたし、
案の定、思い切り傷だらけだった。うちの先生はなんでわたしがそこまで
ベリーにこだわるのかイマイチ理解できないらしく、なかば呆れ顔で、
本なんか読んでる。

お金出して買わないといけないものを自力で収穫するってとこに、
燃えるわけですよ、都会っ子のわたしは。
とりあえず、Oくんがウニとりに連れて行ってくれなかった恨みは
これでなんとなく晴らされた気がする。ウニのほうが高そうだけど。

ところで、ベリーの茂みは、思い切りヒトサマの墓石の上にあった。
これってちょっと、ガンジス河でとれた魚みたいな感じだよな、なんて思った。

ご存知、バナーラスでは、荼毘に付した遺灰を流したすぐそこで、
洗濯したり、釣りをしたりしている。火葬にせず、水葬にされる遺体も多い。
だから、さまざまな有機物を食べて育ったのであろう、
よく太った魚がバナーラスの市場で売られているのを見るたび、
「あれだけはよう食わん」と思っていた。

が、ある時、アキオくんの知り合いのインド人のお母さんが料理してくれた
ガンガー魚カレーを目の前にしたらあまりにうまそうで、ついつい手を出し、
予想に違わず極上の味に痺れて、アキオくんと奪い合って完食してしまった。

だから棺の上のブラックベリーなんて、どうってことないのだ。
しこたま収穫してきたベリーは、お砂糖とライムと生姜で煮て、ジャムにした。
オーブンがあったらパイを焼いたんだけどな。

夏の終わりの、そろそろ秋支度の茂みからは、小ぶりの痩せた実しかとれなかった。

あの秘密の丘の、丸々と立派なベリーとは雲泥の差だ。
それでも、間に合ってよかった、と思う。
忘れてた夏休みの宿題をひとつクリアした、みたいな気分だった。

このベリージャム、生姜汁を入れるのはわたし的なイギリス風アレンジだ。
甘酸っぱい中にピリリと効いていて、まるきり、ベリーの思い出そのものの味。

……つうのは、やっぱ、ちょっとデキスギっすかねー。あはは。
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by masala_days | 2005-09-09 07:23 | 旅なんちゃって

「まあいいか、なんて言うな」

マサムネ節をタイトルに持ってくるの、実は恭子さんのブログの専売特許なんだけど、
今日は真似したい気分。落ち込んじゃダメよ、拾う神は必ずいるからね。

今回タイに行く前に、Kさんという、私が師と勝手に仰ぐ編集者とごはんを食べた。
そのときKさんが「最近、2泊3日くらいで十分なんだよね」と言っていた。
私もまったく同感だった。

ずっと出ずっぱりの生活をしていた。いつ帰るのかとか、どこに行くのかとか、
ほんとに何も先が見えない、ほとんど日常生活になりかけていた旅行を、
ロンドンに移住する前に2回ほどした。「住んでいた」ともいえるけど、
あれはやっぱり旅だった。
いろんな大切な人に会ったし、それはほんとにほんとに楽しかった。

でも、もういいや、と思う。
長いだけの旅行で、旅行の日常に埋もれていくのが、なんだかもったいない。
今回のタイもいろいろ楽しかったけど、2週間は長いな、と途中で思っていた。
たとえば2泊3日ぐらいの、ぎゅっと凝縮した時間で、今の私は十分に
気分を変えて楽しむことができると思う。
「ああ帰りたくないのになー」とぶつくさ言いながら飛行機に乗るくらいが、
きっと、ちょうどいい。

歳をとるにつれて、自分は何が好きなのか、ということが分かってきて面白い。
着る服、食べるもの、付き合う人、読む本観る映画、ああこれは私向き、
あ、これは違う、ということが明確に分かるようになった。

さる美容ジャーナリストの女性が、

「人はできることなら、眠ってしまうのが惜しいと思えるくらいの人生を送るべきである」

と言っていた。ほっとくと10時間睡眠のわたしが言うのもなんだが、これはかなり
真実だと思う。

数年前にとても後味が悪い別れ方をした相手から、別れてから初めてメールがきた。
簡単な近況が書かれていていた。元気そうで、うれしかった。
Now we are on the other side of the world,
yet it would be great to have a coffee and a big chat.
(今はお互い世界の反対側にいるけれど、お茶でもしながらおしゃべりするのも
いいかもね)。
ちょっと泣きましたね、わたしゃー。

相手を恨まずにいられるというのは、ひとつの利点だと思う。
よろめき度の高い惚れっぽい性格ゆえ(苦笑)、いろんな人と付き合ったけど、
心から憎いと思う人、心から憎まれている人というのが思い浮かばない(いるのかも
しれないけど)。みんなステキな人だったし、わたしもわたしなりにステキであろうと
がんばっていた。まあ、みっともない修羅場がなかったとは言わないが、
人を恨ま(め)ないというのは数少ない私の長点のひとつでありましょう。
自画自賛。

そうだ、バンコク最後の夜、ケベックのカナダ人ジャンと真夜中の中華街に行ったんだ。
寝る前にペチャクチャ話していて、フカひれの話をしたら、彼が急に「それ食べたい」
と言うのだもの。私が大好きな53番の赤バス(中華街を通って南西バンコクを一周する)は
10時半で終わっていたので、フカひれ屋台までタクシーを飛ばしてしまった。

ジャンもいい人だ。サメを食べてみようなんて思う西洋人に初めて会ったよ。
汗をダラダラかきながら黒酢をぶちまけてフカひれスープをすすり、
深夜に営業している花市場(パーククローン)に行き、最後の夜だからと
普段はボラれるので乗らないトゥクトゥクに乗って丑三つ時に宿に戻った。

こいつは最初に会ったときはひと言もタイ語が話せなかったのに、
むかつくことに、今回気づけばぺらぺ~らになっていた。
タイ人はみんな最初に私に話しかけ、わたしが分からずにボケっとしていると
ジャンが遠慮がちに口を挟んでくる。そのときのタイ人の驚く顔といったら。ああ可笑しい。

「ちょっと、いつのまに覚えたのさ」と訊ねると、
「いや出発前にカナダで速習コースを6週間やっただけだよ」とか涼しい顔して言う。
そのくせ文字は読めるし、イントネーションも正確だし、やっぱ脳味噌のシワが
わたしより2倍は多いんじゃないかと思う。

わたしなんか赤バスが2.5バーツだったころから(すごい限定的だなあ(笑))タイに
来てるのにさ、挨拶と数字といくつかの固定表現以外、
いつまでたってもぜんぜん進歩しない。

宿に戻って別れ際、「翌朝は早いのでたぶん会えないと思う、じゃーね気をつけて」と
手を振って部屋に戻ろうとしたら、「ちょっと待って」と呼びとめられた。

「ケベック式のお別れさせてよ」と言うやいなや、ぎゅーっとハグに両頬にキス。
あいあいやー。
あんたそりゃ反則だよ、日本女子相手にさ。

妙に焦って動転して、「フ、フランスは3回だったけど、ケベックは2回なのねー」という
わけのわからない台詞が私の別れの言葉となった。

情けねー。
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by masala_days | 2005-08-13 03:24 | 旅なんちゃって

日本の夏

セミの声、いい感じです。
日本の夏もいいですね。暑いけど。

さて日本に戻ってきました。翌日、即パスポートを更新しに行きました。
うれしーーーー。

帰りはタイ航空でした。
どういう理由なのかよく分からないのですが、エア・インディアの名前と料金で
タイ航空に乗れるという、謎のチケットがあったのです。
でも当日、空港の画面にはエア・インディアの「え」の字も見えず、
ただ「ANAとの共同運航便」としか書かれていない。
私のチケットはエア・インディア発券なのに。謎だ。

タイ航空、やっぱりいいなあ。乗務員も乗客もマトモでホッとする。
でもさ、「週刊朝日」読んでるわたしに「外国人用出入国カード」を渡すな! (苦笑)。
ま、いつものことですがぁぁ。そんなにあたしは非日本的なのだろうか?
いいけどさ。週刊朝日だぜ?!

帰国早々、「水戸黄門」を見てボロボロ泣く。
やっぱ水戸黄門はいいよねえ。
あのベタなつくり。チャンバラシーンに親子の情、ラストで口上を述べる水戸黄門、
インド映画に通じるものがあるというか、これぞエンターテイメントの真髄という気がする。
石坂浩二はどうかと思うんだけどねーーー。

ついでに「美空ひばり特集」も見る。
わたしゃー演歌も司会の徳光さんも大嫌いなのだが、美空ひばりは好きだ。
水戸黄門と同じ理由だ。
あの大芝居がかった歌いっぷり、そしてそれが似合ってしまうひばり。
好きなタイプの声じゃないけど、思わず聴き入ってしまう有無を言わせぬ迫力がある。

と、確か同じようなことをRobert Plantのときにも書いた覚えがあるな……。
私が好きな声とは、草野マサムネくんとか、James Bluntとか、掠れ気味の男の子の
声なのらしい。

ところでジェイムスくんますます快調。
10月にロンドンでライブがあるらしいので、うちの先生を遠隔操作してチケットを
入手したい所存。「いいじゃん、レコード持ってるんだから」という先生に、
「だって生で見たいもん。あの人、メチャかっこいいし」というと、
あからさまに機嫌をそこねていた。見た目がいい男すべてに敵意を持つのだ、
うちの先生は。だからあれは観賞用の王子様なんだってばーーー。
あなたのかっこ良さは他の人が知らないとこにある。わたしだけが知ってるのだ。ふふふ。

安易な「感動」が大安売りされている昨今の日本、みんな、鳥肌が立つような
真物のエンターテイメントというものを忘れている気がする。
「プロ」という言葉がプロじゃない人を評するのに使われ、
「アーティスト」も「女優」も単なるタレントとなんの違いもなく、
メディアはチープにでっちあげた「感動」を提供したがる。

感動というものは人に押し付けられてするものじゃない。
……と、わたしは切に思う。提供するほうも安易だが、受け入れる方も怠惰だ。
「国民は自分たち以上の政府を持てない」と誰か偉い人が言っていたけど、
カルチャーに関しても同じことが言える気がする。
こういう土壌で文化が育つのかな、とちょっと真面目に思ってみたり。
用意された絶対安全牌の中でしか感動できないって貧しいよな。

今日、高島屋に行ったのね。
日本のものって、服でも靴でもすごいよくできてるよね。
縫製もデザインも。感動しました(笑)。
値段も高いけど、イギリスで同じようなものを買おうとしたらもっと高い。
で、イギリスの場合、そこそこの品物は、大量にズラーーーーッと並んでいて、
購入直後に同じものを持っている誰かを発見してがっかりするすることしかり。

化粧品にスーツ、日本で買っていこうと思うものはいっぱいあるけど、
実際、心惹かれるものがたくさんあるけど、金がいくらあっても足りない。
日本にいていつも思うのは、道行く女の子がみんなすごいキレイだってことだ。
頭の上から足の先まで、隙がない。
でも、みんな、家計はどうなっているのだ?

ああいう格好をしたいと思うと、本とか映画とかレコードとか、
わたしにとってもっと大事なものを犠牲にしなきゃいけなくなる。
あのキレイなお姉さんたちはその辺どうしてるんでしょう。知りたい。

そんな折り、うちの先生が「タイチ・ヤマダのストレンジャーズという本を読んだ、
面白かった、きみは読んだか?」とかいうメールをよこしたので、急遽、紀伊国屋に行き、
日本語版(っていうか原書)を突き止めて購入。
さいきん日本文学にハマっているらしい先生、「ミシマの文体がどうのこうの」とか
言って来るので油断がならない。なんであたしがガイジンに日本文学の説明されなきゃ
いけないんだ。ちくしょう。負けるもんかーー(妙な対抗意識)。

しばらく日本の休暇を楽しむことにします。
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by masala_days | 2005-08-11 02:42 | 旅なんちゃって


20代の暗黒時代をインドとイギリスその他あちこち季節移動し続け、30代、やっと日本国で社会復帰。8か月の産育休を経て、現在、働くかあちゃん。オットの不在中に衝動買いしたマンションの借金返済に勤しむ


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