カテゴリ:Life Isn't All Ha Ha( 2 )

結婚にまつわる微妙な線引き

まあ年齢が年齢なので、周囲が結婚したの出産したの、というのは
身近な話題ではある。

なのだが、「結婚というものは人生のとても重要な要素で、それを欠いては
やはり人間としても不完全である」という認識を持っている同じ年代の人が
自身の結婚を報告するときに、

「私でもできたから、あなたも大丈夫」

などと書くのは、なるべく見なかったことにするものの、やっぱりちょっと傷つくのである。

やっぱ私ってただの中途半端ヤロウなのかしら、というドツボにはまる。
結婚だって普通にしたいし、子供も欲しいけど、どちらも持っていないから
といって社会的に落第点の位置づけをされるのは嫌なのだ。
だって私そんなにダメな人じゃないもん。
ちょっとバカかもしれないけどさ。

ま、あまり悠長なことはいってられないのは分かる。

でも、自分ではどうにもできない部分が多すぎて、そこを咎められるとかなり厳しいものがある。
まあそれでも賢い人は31歳なんかになるもっとずっと以前からきっちり計画を立て、
貯金をし、税金を払い、人生設計をしているものなのでしょうが。

男運が悪い、と嘆く私に、友人いわく、
「あんたは選ぶ相手が悪い、『恋多き』なのはいいとしても、誰一人として現実的に未来の夫につながらんような相手を選ぶ」
だそうですよ。はぁ~。

でも私は負け犬なんかじゃない。
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by masala_days | 2005-06-24 22:17 | Life Isn't All Ha Ha

人生は笑ってばかりじゃないのよ*第1週

「男は強い女が好き。でもそれも35歳まで。それ以降はただの可愛げのない女とみなされる」
「じゃあ彼女は、あなたが人生でつきあったことがある唯一のインド人女性だっていうの?」

インド系イギリス人作家Meera Syal原作・脚本の "Life Isn't All Ha Ha Hee Hee" が
ついに昨日、BBCのドラマでスタート。近頃インド系英語作家の作品に注目しているわたくし、
どうしても見逃せない番組だった。

だいたいにおいて当日中には絶対に終わらないうちの先生の山のような課題を
鬼のような気合いで終わらせ、きっちりテレビっ子となった。
(が、手元には3週間ほど前に買ってずっと裾上げしてなかったパンツを用意。
こんなテレビ鑑賞の機会でもないと一生履ける日が来ない……)

物語は3人のインド系イギリス女性を中心に進んでいく。

テレビ番組制作会社でバリバリ働く才女Tanya、早くに結婚してふたりの子供を
もうけたものの心理カウンセラーの夫との微妙なズレに悩む中年妻Sunita、
伝統的なインド女性&貞節な妻を貫こうとするShaila。
それぞれ違うキャラと立場にいるものの、3人は仲のよい友人同士だった。
ShailaがTanyaの元恋人と伝統的インド式結婚式を挙げて家庭の主婦に
おさまるまでは……。

しょっぱなからググググッ~っとひきつけられるドラマでした。
イギリスにおけるインド系マイノリティの、イギリス化とインド人的アイデンティティの苦悩、
みたいな普遍テーマを押し付けがましくなく描いていて、ひじょうに面白い。

なんたって脚本がうまい! 原作を書いたMeera Syalは脚本も書いて、おまけに
Tanya役も演じてしまうものすごいマルチぶり。

冒頭の最初の台詞(いい加減な記憶によりますが)は、Laila Rouass演じるTanyaの
モノローグ。彼女は意識的に自分をイギリス化しようとしていて、バンバン言いたいこと
を言うし、色恋沙汰にも強気。まさに西洋的な、強くてセクシーで怖いものなしの美女で、
自分の元恋人を親友に紹介して結婚までさせてしまった……のだけど、キャリアと
アイデンティティと自分の弱さに気づき始める、ちょっと迷えるお年頃。

このLaila Rouass、以前も見たことがあると思っていたら、以前東京国際映画祭で
上演された"Split Wide Open"に敏腕テレビプロデューサー(だったかな)役で
出演していたのだった。この映画も好きな映画だったな、そういえば。

で、3人のなかで一番インドっぽい純粋で貞節な妻Shailaを演じているのが
Ayesha Dharker。この子も見たことあると思ったらインドのテロリストを描いた
映画「マッリの種」の主人公を演じていた女優さんで、おまけに前述の"Split Wide Open"
にも少女偏愛オヤジの秀才娘役で出ていた。しかもスターウォーズ最新作にも出てる
じゃないか。をを。「マッリの種」の時は田舎臭い感じで、でもアップ多用に耐える印象的な
目をしていた。今回のドラマでは痩せてググッと大人っぽくなって(ちょっとギョロ目&
大口気味ではある)、正統派インド訛りのイギリス英語を駆使していて、
これまた魅力的。

ドラマの中では彼女は自分の夫が親友と関係があったことを知らない。
で、Tanyaが制作する番組のインタビューで、Shailaの夫が妻を褒めたときに
Tanyaが言うのが二番目の台詞。Tanyaもれっきとしたインド系で、ふたりは
恋人同士だったにも関わらず、元恋人は「妻が初めてのインド女性」と言い切る。
つまり、Tanyaのことは「インド人ではない」と断言している、という微妙につらい
台詞なわけです。

単純な私は、こういうドラマを見るとすぐに自分とか身近な人と比べる癖がある。

小さい頃ブラジルで過ごしてその後居心地の悪いまま日本的学校教育を終えて、
その反動で海外ほっつき歩き生活に突入してきた私にとって、
この「自分は何人であるべきか」問題はけっこういつまでも付きまとう重要課題だったりする。
「日本的な日本人でありたいのだけど、それを通そうとすると今自分がいる社会では
受け入れられない。かといって日本に帰っても標準的日本人とはとてもいえない」って
やつ(笑)。その点、南アフリカからの移民であるうちの先生は、Tanyaと同じように
完全に自分をイギリス化することでそれなりの安定を得ている。先生の場合、
それは少々むりやりなやり方で、時々ちょっと痛々しいな、と思うこともあるんだけど。

まあそんなこんなで、このドラマ、ああ面白いなっと。
と勝手に盛り上がっているわたしです。
そのうちちょっと時間を見つけて原作を読もうっと。

今読んでいるのはRohinton Mistryの "A Perfect Balance"。70年代のボンベイを
舞台にパースィー(拝火教徒)の家庭事情? など複数の登場人物を描いた作品で、
とてもとても興味深いのだが、全部じゃないものの、込み入った描写になってくると
耳慣れない単語続出で、なかなかすらすらとは読み進めない。そのぶん味わい深いというか、
面白い。匂いまで嗅げそうな風景描写が秀逸だと思う。
が、うーん、現状ではお風呂の15分だけしか読む時間がないんだよなあ。
つらい。本くらい自由に読みたい(泣)。
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by masala_days | 2005-05-11 23:17 | Life Isn't All Ha Ha


20代の暗黒時代をインドとイギリスその他あちこち季節移動し続け、30代、やっと日本国で社会復帰。8か月の産育休を経て、現在、働くかあちゃん。オットの不在中に衝動買いしたマンションの借金返済に勤しむ


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